シラーズ

シラーズは「ペルシア」の語源ともなった「ファールス」州の州都です。

気候は温和であり、ブドウや柑橘類、綿、米などが栽培されている。セメント製造や、砂糖、肥料、繊維製品、木製品、金属加工などの生産が主な産業。シラーズはイランの電気産業や石油精製の一大拠点でもある。また、絨毯や花卉栽培でも有名。

 

シラーズ コーラン門

 

14世紀のイランの詩人 ハージュー・ケルマーニー像

14世紀の詩人の銅像です。その昔、シラーズは「詩とバラとワインの街」として知られていました。ただ、ワインの生産にイスラム教徒は関わることは出来ません。アルメニア人キリスト教徒がワインの生産を担っていたとのことです。

イスラム革命後の現在では、禁酒がさらに厳格になったせいか、シラーズは「詩と薔薇の街」として紹介される場合が多いようです。

 

 

キャリーム・ハーン城塞は、ザンド朝時代に、キャリム・ハーンの入城として使われていた要塞です。

建物の中には、きれいなステンドグラスがいっぱいです。

 

 

シャー・チェラーグ廟

シャー・チェラーグというのは、「ランプの王」という意味。しかし、シャー・チェラーは本当の王様ではありません。第8代イマーム・レザーの弟セイィエド・ミール・アフマドのことを指します。

従って、シャー・チェラーグ廟はイマームザーデの一つと言うことになります。イマームザーデと言うのは、イマームとその子孫の墓のことです。イランではモスクのない村はあっても、イマームザーデのない村はないとも言われています。シャー・チェラーグ廟の様に非常に大きなものもあれば、小さな村にはとても小さなものもあるようです。

この内部は鏡のモザイクで装飾されています。

内部は壁や天井まで、鏡のモザイクが填め込まれていました。そして鏡に、アクセントである金の飾りと、揺らめく炎が反射して、まるで建物全体が光の洪水で包まれているようです。

 

 

ハーフェズ廟

ハーフェズは14世紀イランの詩人です。イランで最も敬愛されている詩人だそうです。故郷シラーズをこよなく愛し、シラーズから一歩も出ることのなかった人物です。ハーフェズは人物名の固有名詞ですが、一般名詞でハーフェズというときは「コーランの暗唱者」と言う意味になるようです。

イラン南西部ファールス地方の首都シーラーズで生まれ育ち、生涯この地を離れることはありませんでした。幼い頃に父を亡くし、母は女手一つで彼を育てました。青年期にはファールスを支配したインジュ―朝のアブー・イスハークに、壮年期にはムザッファル朝のシャー・シュジャーに宮廷詩人・側近として仕えました。

ハーフェズの存在は、その抒情詩とともに、ペルシア語圏では知らない人はいない「聖なる存在」として人々の生活に深く根づいています。ガザル詩人の最高峰であり、サアディー、ウマル・ハイヤーム、ハージュー・ケルマーニーと並ぶ四大詩人の一人に数えられる。

現在、故郷シラーズには「ハーフェズ廟」が建っており、詩が刻まれた石板が設けられている。当地の観光スポットとして多くの人々が訪れる。